第9回 【広島県公立高校入試 自己表現】自己表現の参考動画他
中学生のみなさん、こんにちは。
2023年より、広島県の公立高校入試の制度改革がおこなわれます。
なんといっても、新制度の目玉は「自己表現」ですね。
でも、これから受検をひかえたみなさんにとっては、悩みの種ではないでしょうか。
どんな準備をすればいいの?
5分間もしゃべれないよ
このように考えている方は、ぜひこのブログを読んでいってくださいね。
長年公立入試の指導に携わってきた筆者が、あなたの不安を解消します。
高校の志望理由は話すべきか
広島県教育委員会ホームページの中に、「自己表現」で高校の志望理由を述べたほうがよいかどうかについての記述があります。
必ずしも志願先高等学校を志望する理由を言う必要はありません。
ホットライン教育ひろしま 自己表現についてQ&A
この点について、筆者の考えを述べておきます。
「自己表現」の中に志望理由を入れるかどうかは、あなた次第です。
ただし、それは、普通科の高校を受検する場合です。
普通科以外の学科(またはコース)を受検する場合は、「自己表現」の中に高校の志望理由があったほうがよいと思います。
普通科以外の学科へ進学したい場合、進学目的とあなたの夢や将来とは、強い結びつきがあるはずです。
例えば、看護師になりたいから、看護科を志望するという場合です。
その場合はおそらく、「自己表現」で自分の夢や将来について語ることになるでしょう。
だから、高校の志望理由が入っていなければ、かえっておかしな印象を受けると思います。
したがって、普通科以外の学科を受検する場合は、「自己表現」の中に、高校の志望理由を入れておきましょう。
そして、その際は、高校や学科の特徴などを入念に下調べしておくことも必要です。
台本は持ち込んでもよいのか
自分で作った台本どおりに発表できるかどうか不安に思う人もいるかもしれませんね。
台本の持ち込みについても、広島県教育委員会から発表があります。
それによると、持ち込み自体はOKのようです。
ただし、台本を読み上げるだけでは、評価されないようですね。
台本を見ないで、発表できるように練習しておくべきです。
発表中、頭の中が真っ白になって、話す内容や話す順序を忘れてしまった、ということがあるかもしれません。
このような場合に、ポケットから台本を取り出して、確認するという程度にとどめておきましょう。
台本を見なくてもすむように、本番まで何度も練習を重ねておけば絶対に大丈夫です。
他県には自己表現があるのか
広島県以外に「自己表現」を行っている都道府県はないのでしょうか。
筆者がざっと調べたところ、岐阜県、静岡県、千葉県、山口県、福岡県、神奈川県で「自己表現」が実施されています。
ただし、広島県とちがい、部活実技を「自己表現」と呼ぶ場合もあるそうです。
また、呼び名は異なりますが、「パーソナル・プレゼンテーション(PP)」という名で、「自己表現」と同じ内容の検査を行っている都県があります。
東京都、群馬県、和歌山県です。
広島県の「自己表現」が他の都県と異なっている点が一つあります。
他の都県では、一部の高校でしか、「自己表現」「PP」を行っていませんが、
広島県は、公立高校受検者全員に「自己表現」を課しているところです。
この点は全国初のようです。
自己表現の参考動画
他県でも「自己表現」「PP」が行われているならば、それを参考にできないかと思われるかもしれませんね。
そこで、動画サイトを探してみたら、ありました。
広島県とは発表時間が異なりますが、あなたの参考になると思います。
最後に
広島県公立高校の入試改革のニュースを初めて耳にしたとき、筆者が最も驚いたのは「自己表現」でした。
「高校入試で自己表現?」「まだ15歳なのに?」と思わずつぶやいてしまったほどです。
あなたもきっと同じような感想だったと思います。
しかし、決まった以上は、不平を言ってもしかたがありません。
本ブログの第1回でも申し上げたとおり、よくよく考えてみれば、あなたにとっては幸運なことなのです。
「自己表現」については、インターネット上にも、さまざまな情報を見つけることができるようになっています。
しかし、そのほとんどは、制度の情報です。
現実に「自己表現」に挑む中学生が求めているのは、どうすれば「自己表現」で合格点がとれるかという情報だと思います。
そういった情報がほとんど見当たらないため、多くの中学生が困っているのが現状ではないでしょうか。
そこで、筆者は本ブログを公開することを決めました。
実際にどれだけの人を助けられるかはわかりませんが、本ブログを読んでくださった方に、ほんのわずかでもお役に立てれば幸いです。
公立高校を受検するあなたは、まずは志望校を突破しなければなりません。
今はそのことで頭がいっぱいになっていることでしょう。
しかし、あなたの人生はその後も続きます。
いや、むしろそこからが、人生の本番です。
あなたは「自己表現」への取り組みを通して、以前よりも深く、客観的に、自分自身を理解しているはずです。
高校入学後は、現在の自己に新たな自己を付け加えていってください。
自己をアップデートし続けてください。
そうすれば、たとえ困難に直面しても、人生を楽しめるようになるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
志望校の合格を勝ち取れるよう、頑張ってください。
あなたのことを陰ながら応援しています。