第7回 【広島県公立高校入試 自己表現】持ち込み物・タブレット
中学生のみなさん、こんにちは。
2023年より、広島県の公立高校入試の制度改革がおこなわれます。
なんといっても、新制度の目玉は「自己表現」ですね。
でも、これから受検をひかえたみなさんにとっては、悩みの種ではないでしょうか。
どんな準備をすればいいの?
5分間もしゃべれないよ
このように考えている方は、ぜひこのブログを読んでいってくださいね。
長年公立入試の指導に携わってきた筆者が、あなたの不安を解消します。
持ち込み物はあったほうがよいのか
広島県公立入試の「自己表現」では、持ち込み物が許可されています。
これはぜひ利用するべきだと思います。
あなたの発表に説得力が増すのです。
持ち込み物がなければ、伝える手段は言葉だけになってしまいます。
でも、持ち込み物があれば、視覚にも訴えることができます。
例えば、「野球を頑張った」というお話に、使い込んだグラブを添えたとしましょう。
もちろん、語りだけでも、あなたの頑張りは伝わるでしょう。
しかし、使い込んだあなたのグラブを見たら、検査官の反応は変わるはずです。
泥まみれになって野球に取り組むあなたの姿が容易に目に浮かぶことでしょう。
持ち込み物は発表に説得力をもたせるためのものです。
使えるものがあるならば、ぜひ利用しましょう。
写真、賞状、感銘を受けた本など、あなたの発表の証拠になるものを選んでください。
あなたの発表に真実味が増すことでしょう。
ただし、持ち込みが許可されないものもあります。
詳細は広島県教育委員会のホームページで確認してください。
タブレットは使ったほうがよいのか
広島県公立入試の「自己表現」では、タブレットの使用も許可されています。
タブレットはあなたの表現の幅を大きく広げてくれるものです。
動画の制作、フォトアルバムの作成、発表内容のキャプションの作成など、あなたの発表の可能性が広がり、より魅力的な「自己表現」にすることができます。
他の受検者とは一味違った発表をしたいなら、タブレットの使用をおすすめします。
タブレットのデメリット
その反面、タブレットの使用はデメリットもあります。
一つ目は、充電切れや故障などのトラブルです。
もちろん学校内での充電は許可されていません。
タブレットが使えなくなった場合、どうやって発表するのかをあらかじめ考えておく必要があります。
二つ目は、制作に時間や手間がかかることです。
作品の制作には、何らかのソフト・アプリを使うことになります。
あなたがこれらのソフト・アプリの使い方をすでに心得ていれば、何も問題ありません。
しかし、これから、使い方を学びながら、作品を制作するとなると、かなりの時間が必要です。
しかも、あなたは、「学力検査」のための勉強もしなければなりません。
ご存じとは思いますが、広島県の公立入試は、全国でもトップレベルの難しさです。
もし、入試までの時間があまりなく、作品の制作に時間がかかるようであれば、タブレットの利用は避けたほうが賢明でしょう。
また、その他の注意すべき点として、動画・音声の再生時間は30秒以内というルールもあります。
スマートフォンを使ってもよいか
「タブレットの代わりに、スマホを使ってもいいですか?」という質問をよく受けます。
公式に禁止されているわけではありませんが、筆者はやめておいたほうがよいと考えます。
なぜかというと、スマートフォンはプレゼンテーションには不向きなツールだからです。
確かに、スマートフォンを使って、魅力あるコンテンツをつくることはできるでしょう。
使いなれたスマートフォンの方が安心という気持ちもわからなくはありません。
しかし、検査官の先生の立場になって考えてみてください。
検査官は2~3人います。
もし、あなたがスマートフォンを使えば、
検査官の先生たちは、頭を突き合わせて、小さな画面をのぞき込むことになります。
小さなものが映っている場合は、見るのにたいへん苦労するかもしれません。
角度によっては、画面が見えない場合も考えられます。
あなた自身にとっても、自分の作品が、正しく評価されない恐れがあります。
動画や画像などを使って「自己表現」を行う場合は、画面の大きなタブレットが最適です。
広島の中学生はみんなタブレットをもっているのですから、スマートフォンは使わないほうがよいと思います。
まとめ
今回は、持ち込み物やタブレットの使用についてお話ししました。
今回のまとめ
- 持ち込み物はあったほうが効果的
- タブレットは、メリットも大きいが、デメリットもある
- スマートフォンは使用しないほうがよい
なお、今回のお話はあくまでも筆者の見解です。
いろいろな人に意見を尋ねてみて、最終的にはご自身で判断してください。
次回は、あなたの「自己表現」がどのように評価されるかについてお話しします。
こちらもぜひ、お読みください。