現在高校英語の学習法は優れたものが数多く開発されており、名著といってよい参考書がたくさん出版されています。
これと比較すると中学英語の学習法は、まだ大幅に遅れているように思います。
困ったことにインターネット上には誤った情報が出ていることすらあります。
育誠塾では、高校英語の優れた学習法を中学英語にも応用できないものかと考え、新たな学習プログラムを開発しました。
その一部をご紹介いたします。
例文トレーニング
まず初めは良質な例文を利用して単語・熟語、発音、構文、解釈、文の組み立て方、リスニングを学びます。
ここでの主要な目的は語彙力をつけていくことです。
ただし語彙力をつけるといっても、単に単語の意味を覚えていくだけではありません。
単語には意味だけでなく、読み方、綴り、使われ方といった情報も含まれています。
育誠塾ではこれらをすべて身に付けて、
「読む・書く・聞く・話す」の4つの場面で単語を適切に運用する力を養成していきます。
教材は進級式テストになっています。
そのため学習者のレベルや進度などが把握しやすくなっています。
突破すべき目標が明確なので取り組みやすく、自身の英語力の向上がはっきりと実感できます。
ここでたくさんの英文のインプット・アウトプットを行い、英語力の土台を固めていきます。
このインプット・アウトプットの作業はすべての教科における学習の基本です。
ここでは英語の学習とともに、勉強の仕方の基本も同時に身に付けています。
このトレーニングを通じて、他教科の成績にも好影響が及ぶようになります。
また、学習塾では珍しいかもしれませんが、発音法や音声変化のしくみなども学びます。
発音の学習法で有名なのはフォニックスですが、育誠塾ではフォニックスだけでなく、
その他の発音法も取り入れて指導しています。
音声の学習をするのは対策が難しいといわれるリスニングの力をつけるためです。
使える英文法
広島県の公立高校入試はもともと英文法の出題は少ないのですが、
今後はさらに減少、または消滅の可能性もあります。
実際に大学入試ではセンター試験から共通テストに移行した際に文法問題は姿を消しました。
では文法の学習はこれから不要になっていくのかというと、そうではありません。
ほぼ全ての英文は、日本語よりもずっと厳格な文法ルールに従って組み立てられています。
そのルールを知らなければ、自分で英文を正しく組み立てることもできなければ、
正しく英文を読み取ることもできません。
育誠塾で学習する英文法は、従来のような文法問題のための英文法とは異なり、
「読み・書き・聞き・話す」ための英文法です。
今このページをご覧になっている中学生の中には文法が苦手という方も多くいらっしゃると思います。
学習したての頃は理解していたのに、数か月経過すると、いつの間にか忘れてしまっている
ということがよくあるのではないでしょうか。
文法は抽象的なものであり、知能の成長段階にある中学生には難しいところがあることも確かです。
その反面、従来の指導法にももっと改善すべき余地はあると思います。
例えば疑問文の作り方です。
従来の方法では、疑問文の作り方は、まずbe動詞を学習するときに習います。
次に一般動詞を学習するときに習います。
その後、助動詞、進行形、受け身、現在完了の単元でそれぞれ学習します。
疑問文1つとってみても、こんな風にばらばらに指導されているのです。
これでは学習者にとって非常に理解しづらくないでしょうか。
育誠塾ではこれらはまとめて学習します。
まとめてしまえば、たった2つの原則を覚えるだけで、すべて理解できます。
また実用面でも非常に便利です。
従来の英文法の指導法にはこういった改善すべき余地が他にもたくさんあります。
育誠塾では中学3年間で学習する文法項目をすっきりとまとめた教材を作成いたしました。
この教材で学習すれば、これまであいまいにしか理解していなかった文法事項がはっきりとわかるようになります。
そして、英文法の印象もかなり変わってくると思われます。
対話文・長文の読解
英語の基本を身に付けた後は実践的なトレーニングの段階に入ります。
公立高校入試の英語は読解・作文・リスニングの力量が問われます。
育誠塾でもそれぞれのパートに分けて学習していきます。
まずは読解です。
英文の読解はただやみくもに問題を解いて、答え合わせをするだけでは、なかなか力がつきません。
入試の英文を読み解くには鍵となる項目があり、
そこを身に付けていかなければその内容を読み解けるようにはなりません。
具体的には、名詞修飾・動詞の活用形・共通関係などです。
こういった知識を活用する技術を身に付ければ、
複雑で読み取りにくい英文でも自然と正しく読めるようになっていきます。
育誠塾では実例を使いながらこれらを解説し、
最終的には学習者が自分1人でこれらを活用しながら英文を読んでいけるようにトレーニングしていきます。
また、国語の観点から文章の流れを追う技術やポイント箇所を発見する技術なども同時に学習します。
英作文
公立高校入試において、英作文の占めるウェイトは大きくなりつつあり、
その傾向は今後ますます続いていきそうです。
英作文で重要なのは語彙力と英文を構成する力ですが、
育誠塾ではすでに基本の段階でこれらを学習しているので、
あとはテーマに合わせて英文を書いていくトレーニングを積んでいくだけです。
また、英作文の問題は解答が1つではないので、講師が1人1人の解答を添削し、
どのように書けばよかったのか、どうすればもっとよくなるかなどのアドバイスをしていきます。
リスニング
公立高校入試では、英作文と並び、リスニングのウェイトも増大しつつあります。
かつては単語をたくさん覚えたり、文法問題をたくさん解いたりというのが英語の学習でしたが、
現在の中学生にはそれを超えて、実際に英語をどれだけ使えるのかが問われています。
さて、育誠塾ではすでに基本段階で、英語がどのように発音されるかを学んでいるのですが、
この段階では、発音の仕組みをさらに詳しく解説し、
その後ネイティブスピーカーによる音声を使って、
ディクテーション(聞き取った英文の書き取り)のトレーニングを行います。