第8回 【広島県公立高校入試 自己表現】評価の高い自己表現とは

中学生のみなさん、こんにちは。


2023年より、広島県の公立高校入試の制度改革がおこなわれます。


なんといっても、新制度の目玉は「自己表現」ですね。


でも、これから受検をひかえたみなさんにとっては、悩みの種ではないでしょうか。

どんな準備をすればいいの?

5分間もしゃべれないよ



このように考えている方は、ぜひこのブログを読んでいってくださいね。


長年公立入試の指導に携わってきた筆者が、あなたの不安を解消します。

自己表現カードは書くべきか

※令和7年度(2025年)入試から「自己表現カード」は廃止になりました。

「自己表現カード」についてのルールも、広島県教育委員会から公式に発表されています。


くわしくはそちらで確認をしておきましょう。




その中に、以下の文言が見られます。

自己表現カードを書く必要がない人は,書かなくても構いません。
書かないことで,「自己表現」の評価に影響することはありません。

ホットライン教育ひろしま 自己表現についてQ&A



このように言われると、あなたは「自己表現カード」を書くべきかどうか、迷ってしまいますよね。


ここでは、筆者の考えをお話しします。




筆者は、「自己表現カード」を書くべきだと考えます。


理由は二つあります。


一つ目は、あなたの発表内容を事前に検査官に知らせておくことで、あなたの発表内容が伝わりやすくなるからです。


検査官が、あなたの発表の概要を事前に知らなければ、あなたの発表内容がうまく伝わらなかったり、あなたの意図とは異なって受け取られたりする可能性があります。


そういった事態を防ぐためにも、あなたは「自己表現カード」を書いて、あらかじめ検査官に知らせておくべきだと思います。




二つ目の理由は、あなた自身のためです。


「自己表現カード」を書くことによって、何を話すのか、どういった順序で話すのかを確認しておくことで、あなたの頭の中を整理することができ、当日落ち着いて「自己表現」に臨むことができるからです。




これらの点を考慮すれば、「自己表現カード」を書かないよりも、書くメリットのほうが大きいと思います。

評価はどのようにされるのか

あなたの「自己表現」がどのように評価されるのかについても、広島県教育委員会から発表があります。

☞ ホットライン教育ひろしま 自己表現 評価の在り方


評価の観点は三つあります。

評価の観点

  • 自己を認識する力
  • 自分の人生を選択する力
  • 表現する力


ここでは、評価の観点それぞれについて、筆者の見解を述べておきます。

自己を認識する力

自分の性格、長所と短所、向き・不向き、好きなもの、価値観などがよくわかっているかということです。


本ブログでも紹介した「自己分析」がしっかりできているかどうかが、評価の分かれ目です。


「自分のことは自分がいちばんよく知ってるよ」などと考えてはいけませんよ。


まったく自己分析を行わないで、本番に臨んだら、この観点の評価は低くなります。

自分の人生を選択する力

自分が将来なりたいものや、成し遂げたいことをもっているかということです。


ただし、単なる思いつきではないことを示す必要があります。


過去の経験や自己分析の結果にもとづいて、その目標を選んでいるかが、評価の分かれ目だと思います。


選択の理由が必要なのですね。

表現する力

自分自身のことを、他者に理解してもらうことは難しいことです。


これをいかに工夫して、伝えられるかということですね。


話の順序・構成は適切か、ビッグワードには言い換えや具体例が添えられているか、自分の意見には理由があるか。


おそらく、こういった点が評価ポイントだと思います。




「日本語でしゃべるんだから伝わるでしょ」などと言っていませんか?


何の事前準備もしない人は、この観点の評価は低いでしょう。


あなたがそうならないことを願っています。

まとめ

今回のまとめ

  • 「自己表現カード」は書いたほうがよい
  • 評価の観点は三つ
    1. ①自己を認識する力
    2. ②自分の人生を選択する力
    3. ③表現する力


次回は最終回です。


ここまでまだお話ししていないことについてお話しします。


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